さくら個別北名古屋校の風景

さくら個別北名古屋校の教室長澤木が写真とともに日々の様子を発信します!

まだ計算ミスしてるの?ミスを防ぐ方法を教えます

こんにちは。

澤木です。

 

数学を解く時に絶対に一度はやってしまう計算ミスの記事を書きます。私が見てきた生徒の中にこの計算ミスに対する意識が高い子は一人としていません。大事なんですけどね。

軽視されがちなこの計算ミスについて、数学大好きな私の意見を書いていきますね。

 

「わかる」と「出来る」は違う

なぜ計算ミスをするのか。単純に計算を甘くみているんですよね。1問に対する執着が弱いんです。その背景には「わかっているから出来るでしょ」っていう意識が潜んでいるんですよ。いや、あなた出来てないから。

計算ミスをする子はこの「わかる」を「出来る」と混同しがちです。出来なきゃ点数にならないんですよ。知ってますか?

 

途中式を書こう

「ミスに注意して解け!」って指示を出すのは簡単ですが効果はいまひとつのようです。もっと具体的に出しましょう。

私がずっと言っているのは「途中式を書け」ということ。はい。普通で基本です。結局は基本が最強なんですよ!

頭で処理することはすべて途中式を書くべきです。ここを徹底すれば計算ミスはグッと減ります。計算における処理は大体決まっています。

累乗の計算
かっこを払う
移項する
わり算をかけ算に直す
分母を払う(通分する)
符号を決める
両辺を同じ数でわる(かける)

ざっと書いてこれくらいです。これらを一緒にやるからミスするんですよ。まだ経験の浅いうちにそんな横着してはいけません。ひとつずつです。手間ひまかけましょう。

数学はこれくらい覚えておけばいいんです。英単語300個覚えろ!って言っているわけじゃないから簡単ですよ。数個の処理を覚えてひたすら使う練習あるのみです。

 

ノートは広く贅沢に使う

詰め詰めに書いて見にくいノートはいけません。たまに自分で何を書いているかわからなかったりしています。ケチって途中式を省いていたらもう最悪。ミスを止めることは出来なくなります。

分数は2行使い、問題と問題の間は1行空けましょう。ノートは広く贅沢に使うべきなのです。基本中の基本と思ってもらいたいですねえ。

 

人は「意識的な行動」より「無意識的な行動」の割合のほうが大きいって知ってました?

私は昨年知って衝撃を受けました。ソースは忘れましたが、「意識的な行動」と「無意識的な行動」の割合は、意識10%に対し無意識90%みたいです。ほとんど無意識やん!

体感的には「無意識」の行動が多いとは感じていましたが、ここまで数字で圧倒的な差を見せつけられるとは思いませんでしたね。確かに、我々は普段から意識して呼吸したり、歩いたりしていませんよね。「はい吸ってー吐いてー」とか「右足出して、次は左足出して」なんて考えて行動してません。皆さんそうですよね?

この「無意識」が厄介なんですよ。放っておくと途中式を省いた間違ったやり方が「無意識」の行動に登録されてしまいます。ある生徒は2+3を6と間違えてしまうことがよくありました。2と3を見たら、勝手に2×3だと無意識に思い込んでしまっていますよね。これはとても恐ろしいことですよ。

間違ったやり方が定着してしまう前に、意識的に途中式を書いてやるべきだと私は考えています。

 

途中式を書かないのに「面倒くさい」以外の理由ありますか?

いくら途中式を書くように伝えても書かない生徒はたくさんいます。その理由に「面倒くさい」以外ありますか?私は思いつきません。

よく聞くのは「時間がかかるから」と「ノートがもったいないから」の2つです。ノートは前述の通り。ケチるな!と言いたい。

時間がかかってもミスしていたら意味がないって気付いて欲しいんです!スピードは確かに大事ですが、スピードは練習で速くすることが可能ですよ。まずは確実に解く力をつけることから。

途中式を書かない理由が「面倒くさい」だけなら絶対に書くべきです。これは断言してしまいましょう。

 

まとめ

 思ったより長くなってしまいました。いろいろと書きましたが、計算ミスをしないための方法を一言で言うならば「途中式を書け」です。普通やん。

ただし、「意識」と「無意識」の事実も頭に入れて欲しいですね。自分がどういう処理をしているか(何をしているか)を意識出来ているか、それとも無意識でやっているかはとても大きな違いです。

ひとつずつ処理した途中式があれば見直す時も見直しやすいですよね。自分が何ができていないかを知れば、次はそこを直せばいいんですから。

余談ですが、去年の中3生たちに途中式を書けと口酸っぱく言い続け、素直にそれを守ってくれた子たちは計算ミスがなくなりました。反対にいつまでも自己流でやっていた子たちは計算が安定しませんでしたね。

「わかる」と「出来る」は違います。なまじわかるものだから、横着して一気に処理しようとして計算ミスをするんです。途中式をいつまでも書かない生徒はそうでした。

 

最後にもう一度繰り返します。

計算ミスをしないために途中式を書け!

「こんなに細かく分けて書くの!?」ってくらい計算問題を解くときはぜひ手間をかけてくださいね。計算は武器になり得ます。

 

 

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教室に掲示してある講師紹介に書いてある私の一言メッセージ

「何事も手間をかけよう。」

 

 

ちなみに記事タイトルの「まだ計算ミスしてるの?」はプロブロガーであるイケハヤさんのブログ「まだ東京で消耗してるの?」から勝手にパクらせていただきましたw